◇夫は目薬を差すのがすごーく上手いのである◇
目薬を差すのは私にとってなかなか難しいことである。
上下のまぶたを指でムリヤリ開き、狙いに狙って差すのだが、
なぜかそれでも目頭の皮膚を潤してしまったり、(まあ、乾燥肌には良いかもしれないが)
よしんば首尾良く目に入ったとしても、量が多すぎて半分以上溢れ出しちまったりするのだ。
一方、夫は目を自力で開けたまま、適量をポタリとピタリの位置に投下するのである。
先日は歩きながらバッチリ差して魅(み)せた。
「すごーい」と感嘆の声を上げる私に、夫はにっこり笑ってこう言った。
「もうじき、2階から差せるようになるかもね」
関連記事