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2006年11月23日

◇コブタ島 途中報告その2◇

「とちぎの地名を探る」(塙静夫著 有限会社随想舎 1996年発行)に寄ると、
やはり、コブタ=小蓋のようです。ちょっとがっかり〜(TT)

小蓋が地名の場合、付近よりやや丸く盛り上がった所、または皿状の窪地であるそうです。

小山市には羽川字コブタ以外にも、
 上国府塚(かみこうつか)字コブタヤ
 南半田字小ブタ島
があり、

栃木県にはその他
 矢板市長井字コブタ
 足利市助戸字小蓋
 足利市下渋垂(しもしぶたれ)町小蓋町(まち)
 藤岡町赤麻(あかま)字小蓋
 宇都宮市下桑島町コブタ川原
 宇都宮市茂原町小蓋
があるそうです。

コブタヤは子豚屋さん・・・ではなく、「ヤ」は谷であることが考えられるので、
窪んだ土地であると想像できます。

塙氏は、
「コブタのブタ(フタの濁音化)は、副詞フタフタから、
ふらふらしている様や、足もとの怪しい様の意であるので、
おそらくコブタ(小蓋)は湿り気のある浅い窪地(湿地)のことと思われる」
と書いていらっしゃいます。

一方コブタ島は「島」が付いているところから、
前者の「付近よりやや丸く盛り上がった所」にあたりそうです。

ところで、片府田(かたふた)という地名があり、
これは片田(田が片寄って開けた土地)を引き延ばして発音した、とありました。

コブタはもともと他所と比べて小さな田んぼがあったところで、
小田と言ったがこのコタ引き延ばして発音してコフタとなり、
後にフが濁ったって説はどうかな・・・ないか(^^;

あとは、現地を見てこなくちゃだわね〜。
羽川には「コブタ島2号公園」というのがあるらしいから、ブランコにでも乗ってこようかな。

*塙 静夫(はなわ しずお)氏 1932年、栃木県芳賀町生まれ。1955年、宇都宮大学学芸学部文科(史学専攻)卒業。栃木県文化財保護審議会委員。栃木県考古学会会長ほか。
著書 『とちぎの地名』(落合書店)、『角川日本地名大辞典(栃木県)』(角川書店)、『栃木県の考古学』(吉川弘文館)、『下野国の古代文化』(第一法規)ほか多数。

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Posted by みほ@〇〇だより at 10:28│Comments(5)【ミスレイニアス】
この記事へのコメント
あはは、楽しいですね、ここまで調べると。まだ続くの?嬉しい。w
Posted by kuronekokotoshan at 2006年11月23日 11:15
そうかぁ。ちいさな丘まぁ。
でも、あんまり小さな丘だと、もう今は削られちゃって平らになってるかもねぇ。
Posted by 壇那院 at 2006年11月23日 23:41
ことしゃんサマ
ただ、コブタが子豚じゃなくて残念すぎなのです。
「コブタ島がありました〜!」でやめておけば良かったかも。

檀那院さま
関東平野で川の近く・・・そんなに盛り上がっているとも思えませんが、
線路が通っているところですから地盤はそれほど悪くはないといったところでしょうか?
土地購入の際には、昔の地名までさかのぼって調べた方が良いかもと思いました。
Posted by みほ@小山だより at 2006年11月24日 13:29
あとは現地調査ですね。
レッツ、ゴーゴー!!(他力本願)
Posted by manbow at 2006年11月25日 01:01
manbowさま
ミホ行きます!
うっ、おそとが寒いのでもうちょっとだけおこたで暖まってからにします。
Posted by みほ@小山だより at 2006年11月25日 12:26
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